新宿で椎名林檎を感じる
諸君、私は
椎名林檎が好きだ。
東京事変も好きだった。
(小学生の頃の、椎名林檎のイメージ)
小学生の頃、兄のmp3プレーヤーに入っていたキラーチューンを聞いた時の衝撃たるや。
こ、こんなせくしーなお姉さんが! こんなせくしーで欲望にまみれた歌を!
などと女児ながら鼻息を荒くしていました。
でも関西の中途半端な衛星都市に生まれ育った私には、どうしても気になることがあったのです。
気になるっていうか、それはもうほぼ「悔しい」という感情。
そう、あの日私は、ラッシュの電車の中で「群青日和」を聞いていた……
♪新宿は~豪雨~
(中略)青く冷えてゆく東京~
シンジュク……TOKYO……?
ワタシ トウキョウ イッタコト ナイ……?
(母親に確認したら東京ネズミテーマパークには連れて行ったじゃないと怒られました。それは千葉では…? と確認するともっと怒られそうなのでやめました。)
ちゃんと東京を見たことがないのに、「アンニュイな歌詞が沁みる」「あー歌舞伎町の女王になりたい」「セブンスターの香り、嫌いじゃないわよ」などとのたまっていた自分を恥じました。
東京のことも知らないのに何が林檎ファンか…!
ということで、やたらと歌詞に織り込まれる「新宿」「歌舞伎町」
に行ってみることにしました。
※以下、完全な「おのぼりさん」が東京を楽しむ記事なので、微笑ましく、生暖かい目で見つめてあげてください。
JR新宿駅
ググるまで全然わかってなかった。
新宿駅って……
山手線東京駅の真逆にあるんですね!
(2駅ぐらいで行けると思ってた)
そういえばヨドバシカメラのCMで
♪丸い緑の山手線
真ん中通るは中央線
新宿西口駅の前
みんなのヨドバシカメラ
なんてのもありましたね、そういうことですね。
さてと、無事JR新宿駅に着きました。
で、でっかい…。
(だが豪雨ではなかった。気持ちいいくらいの快晴だった。)
とりあえずショッピングモールでも見て心を落ち着けよう…。
あ、これが有名なルミネ…
そうそう、関西でも見慣れた高島…
YA!?
(※驚きのあまりグローバルに)
「もう無理…勝てへんわ…」
ポツリとこぼしたわたしに、お姉さんの
「勝とうとするな、ここは東京だ」という無情な言葉が突き刺さりました。
お姉さんの生活用品を買うことになったのですが
…高い。
ニトリってほら、ソファーが2〜3万円で売ってることで有名じゃないすか。
それで「お、値段以上 ニトリ」とか言ってるじゃないすか。
TOKYOでも最大級の規模を誇るこのニトリは
新宿高島屋タイムズスクエア店という長すぎる名前にも負けず、「いつものニトリ」から「高級なニトリ」まで取り揃えているようです。
きっと椎名林檎みたいなせくしぃなお姉さんは2〜3万のソファーなんかで満足しないもんね。
さすが新宿。
さて、東京人の生活を垣間見ているうちに陽も落ちて…
姉さん、夜の…眠らないTOKYOが見たいっす。
あぁ、行ってみる?
大遊戯場歌舞伎町…!!
(「歌舞伎町の女王」より)
歌舞伎町
JR新宿駅の
東口を出たら(〜〜ィヤィャァー!)
そこは私の庭
大遊戯場歌舞伎町
「歌舞伎町の女王」/椎名林檎
ほんまにあるやん…?
あまりにギラギラでビギャビギャなので入るのをためらいました。
そうかここが歓楽街、歌舞伎町…。
とはいえ普通のひとがたくさん歩いてました。
ナァンダ、歌舞伎町って言っても普通の繁華街…
出た〜〜噴水兄貴!!(嬉)
わたしはこういうのを待ってた!!!
なんかこう…頭の上に噴水が乗ってる感じの…! いかにもホストの…!!
ふとビルを見上げると、看板とか 噴水兄貴だらけで盛り上がりました。
歌舞伎町の王はきっとこんな感じなんだろうな。
でも一昔前に流行った(らしい)「昇天ペガサスMIX盛り(参考)頭に角が・・・ 昔流行った「昇天ペガサスMIX盛り」が海外で進化してる - NAVER まとめ」
みたいな歌舞伎町の女王は見つけられませんでした。
歌舞伎町の女王はペガサスMIX盛りをキメてくるもんだと思ってたんですが、そうではないのかもしれません。
少しがっかりしている自分がいました。
結論
- 新宿はいつも豪雨というわけではなかった。
- 新宿や歌舞伎町の「林檎イズム」を感じるには、きっとそういうお店に入店するしかない。
- 林檎さんの楽曲は「新宿」という言葉のもつエネルギー(夢が広がるやつ)をうまく利用している。
- クソガキにはまだ歌舞伎町の夜は早かった。